全てを自分でやるのはなぜ?

よくいる人のように、私もしごとの全てを自分でやろうとするタイプでした。入社してすぐにあるプロジェクトを任され(いわゆるOJT)現場に放り込まれました。本当にわからないことだらけ、かつ自分でやり切ろうとして、ありがちな失敗。失敗から挽回したいと思い、自分でやろうとしてまた失敗。

『長くしごとをすれば、それなりに経験を積み、時間が解決してくれるかな』と思っていました。愚かだなと感じる一方でフツーの考え方ではとも思えます。まだ若く、同じような境遇の方にぜひ伝えたい。時間が解決してくれることとそうでないことが世の中にはあるということを。

たまたまゴールに近いところにシュートをして、可能性を示しつつ、なんとかこれまで会社にいることが出来ましたが、限界が見えてきました。14年くらい(長過ぎですかね)この状態が続きましたが、ある日に入った本屋でたまたま目にした本が私を変えてくれました。

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 アダム グラント (著)

全てを奪うテイカーは短期的には成功し利益を得る。一方で長期的にはギバーが成功する。他の人の利益になる動き、情報のハブとして繋ぎ役になる。それを長期的に行うと信頼を得てうまくいく。ちなみにフランクロイドライトはテイカーで後継者、後進を育てることが出来なかったとのことです。

本書を読んで私は自分を理解しました。私は完全なテイカーでした。全てを自分でやるということは全てを自分で理解し自分の成果にしたいということ。客観的に見ればもしくはわかっている人には当たり前のことかもしれませんが、実際に私はそれに気づかなかった。きっと周りの人に私は利己主義者であると思われていたんです。協力を得られずそれでも成果を出したいから残業し、家で仕事をし、精神的に追い詰められながら日々を過ごしていました。

こんな私にも後輩、部下ができうまく教えたり一緒に仕事が出来ないと悩んでいましたが、この本を読んで変わりました。自分に関係する人のために、相手のことを第一に考えて仕事をし、やって欲しいことをお願いする。目標を共にして、成果は一緒に仕事をしてくれた人のものにする。意見のちがいがあったときには相手が何を求めているかどうしてほしいかをまず考える。情報を得た時にそれを提供すると喜ぶ人をイメージして、実際に伝達する。

 昇進はそんなに出来ていないので、気づくのが遅かったかテイカーが評価される会社であったかのどちらかでしょう。それでもかなり日々の業務が楽になり、みんなで成果が出始め、会社に行き仕事をすることが非常に楽しくなりました。・・・白状すると時々持って生まれたテイカー(承認欲求の塊)の私が出てくることがありますが自分の中でコントロールしています。もう少し修行が必要です。・・・

仕事や人間関係で悩んでいる人、まだ社会人経験者の少ない人にはぜひ読んでほしい一冊です。ただし下手なギバーは搾取させるので注意を。詳しくは本書を読んでみてください。

それではまた。

理系大卒30代、子ども2人の親です。 某ものづくり企業に勤務しております。 モノよりコトが重要視される中、モノをメインとした 仕事、日々の生活を向上させるヒントをつづります。 理系、エンジニアの地位向上につなぎたい。

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